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言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜

管理人が妄想したシーンやシチュエーションをショート・ストーリー(?)にしたもの。
ジャンルはファンタジー・恋愛などなど。

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義理の妹は亡国の王女(逃避行エンド)
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JUGEMテーマ:恋愛小説

 

・以前UPした「義理の妹は亡国の王女」シリーズの続きです。

ノベルゲームを想定してシナリオを書き始めたものの、ゲームは作らずじまいという…。)

・シェヴィーが亡国の王の娘であることが広く知れ渡り、反逆の罪を被せられて処刑されそうになる→からの逃避行エンド(BADエンドの1つ)です。

(BADエンド(予定)の中には、そのままシェヴィー処刑エンドもありました。)

・シェヴィーを匿っていたユーディス家は、当主とその妻(エディーの両親)は殺され、エディーも監禁状態だったものの、シェヴィーのメイドだったメアリ、シェヴィー付きの騎士だったクロフォード(亡国の出身)が命懸けで逃亡を助けてくれ、ひとりでシェヴィー救出に向かいます。
  ↓
エディー
「クロフォード!!」
クロフォード
「どうか、あの方を!!あの方を救いだせるのは、あなたしかいない!!」
エディー
「……お前はっ!?」
クロフォード
「私のことは良いのです!あの方の御命こそ、私の全てですから!だから、早く!!」
エディー
「――すまない。感謝する!!クロフォード!!」



・その間、王子とシェヴィーの間ではこんなやりとりが…。
  ↓
王子
「最後通牒です。シェヴールグレン。私のものになると言えば、命だけは助けて差し上げましょう」
シェヴィー
「……私の正体は王国中に知られてしまっているというのに?処刑しないと示しがつかないのではないですか?」
王子
「なに。処刑したと言っておけば済むことです。そしてあなたは今後、表に出ることなく、一生私の傍にいれば……」
シェヴィー
「……ユーディス家は?父上たちへのお咎めはどうなるのですか?」
王子
「そちらはどうにもなりませんよ。姫を処刑するというのに、何故匿っていた家を処罰せずにいられるのですか?」
シェヴィー
「……それなら、私の答えは決まっています。あなたに囚われて一生を送るくらいなら、ここで人生に幕を引いた方が何百倍もマシです」

 



・そして何とかシェヴィーの元に辿りつけたエディー…。
  ↓
エディー
「シェヴィー!!無事か!?」
シェヴィー
「兄……うえ。どうして、ここに!?」
エディー
「助けに来た。一緒に逃げよう」
シェヴィー
「……なんてことを……。そんなことをしたら兄上まで反逆罪で…!」

言いかけて、シェヴィーは何かに気づいたように顔を強張らせた。
聡いシェヴィーのことだ。父母を人質に取られて動けずにいたはずの俺が、こうしてここにいることの意味に、すぐ気づいたに違いない。

シェヴィー
「…あ、兄上……っ、父上は…?母上は…?それに、クロフォードやメアリは…」
エディー
「………………」

俺は答えなかった。……答えられるわけがなかった。
しかしシェヴィーはその沈黙から答えを悟ったようだった。

シェヴィー
「……行けない。……一緒には…行けないよ。だって……私のせいで、皆……」
エディー
「ばか!お前のせいなわけないだろ!生まれなんて選べやしないのに、それが何でお前のせいになる!?」
シェヴィー
「……でも、皆、私がいたせいで……。行けない…。行けるわけ…ない。兄上だけでも逃げて……。私は……」

震えながら首を横に振り続けるシェヴィーの手首をつかんで強引に引き寄せる。
シェヴィーの言葉には予想がついていた。だが、どうあっても絶対にこのままシェヴィーを死なせるわけにはいかない。シェヴィーが永遠に喪われてしまうなんて、考えただけで身が凍る。
それに、あまりに酷過ぎるじゃないか。お前は、こんな惨めな最期を迎えるために生きてきたわけじゃないだろう?

エディー
「俺をたったひとりで生き残らせるつもりか?」

間近からシェヴィーの瞳を覗き込む。

エディー
「お前を救うためだけに、ここまで必死に生き延びてきたんだ。何もかも犠牲にした。俺に残されたのはもうお前だけだ。そのお前さえも喪うというなら、俺ももう生きてはいけない」
シェヴィー
「そんなの……!」

シェヴィーがつかまれていない方の手で俺の手を握ってくる。何かをつなぎとめようとするような強い力で。
俺は強張った顔で、それでも無理矢理笑顔をつくった。

エディー
「……ああ。だから、生きよう。ふたりで。それが、父上たち皆の願いだから」

シェヴィーはそれでもためらいを捨てきれないように目を伏せた。だけど、シェヴィーがどんな答えを出そうと俺の決意は変わらない。

罪悪感で死んでしまいたいのなんて、俺の方なんだよ、シェヴィー。
俺は父たちを見殺しにした。シェヴィーの救出を言い訳にして、父たちの死を利用した。本当なら、一緒にあの場で死ぬべきだったのに。ただ、もう一度シェヴィーに会いたかったから。……いや、会うだけじゃなくて、できるものなら、シェヴィーとともに生きていきたくて。

エディー
「逃げよう。シェヴィー。一緒に来てくれ」

俺はシェヴィーの決断を促すようにつかんだ手首を軽く揺らした。
シェヴィーはためらって、ためらって、震えた声で俺に問う。

シェヴィー
「逃げるって、何処へ?相手は王族なのに。逃げる場所なんてこの国にはないよ」
エディー
「諦めちゃ駄目だ。とにかく逃げるんだ。逃げられる所まで。どこまででも」
シェヴィー
「……兄上」
エディー
「お前一人殺させやしない。死ななきゃならないなら一緒に死なせてくれ。お前と逃げて、逃げて、それで捕まって殺されたって俺は本望だ」

・こうして、二人の絶望的な逃避行が始まります。

・追っ手の迫る中、死を覚悟したエディーはシェヴィーに想いを告白しようとします。
  ↓

 

 

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