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言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜

管理人が妄想したシーンやシチュエーションをショート・ストーリー(?)にしたもの。
ジャンルはファンタジー・恋愛などなど。

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腹黒策士を気取る天然少女と、振り回されっぱなしの幼馴染少年
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JUGEMテーマ:ショート・ショート

 

 思えば、可愛げのない小学生だったと思う。

 

「やっぱ、なるなら腹黒策士よね!」
「私はリーダーよりも、それを陰で操る参謀役がやりたいの!」

 

 齢10歳未満にしてそんなこと言う女子、今の私なら完全にドン引きしてる。
 でも、そんな私の、他人とはちょっと違う感覚を、いつもニコニコ受け入れてくれて懲りずに(恋愛的な意味ではなくて→)つき合ってくれたのが、流星だった。

 

 幼い頃はただ都合の良い子分のように思ってきたけど……ある日、気づいてしまった。

 彼に対するこの想いが、私の初恋なのだと。

 

 気づいてしまった以上はしかたない。
 “腹黒策士”の名にかけて、流星を絡め取るため、自分史上最高の策略をめぐらせる。

 
 失敗は許されない。手に入れるか、失うか、ふたつにひとつだ。

 それでも、どうしても欲しいんだ。今のままの関係じゃ――幼馴染なんかじゃ、足りない。

 
 他の友達と同列に扱うんじゃなく、もっと、心のすべてを私に向けてくれないと。

 

 ――でも、具体的に、何をどうしたらいいんだろう。

 
 まずは私を恋愛対象として見てもらうことが前提。
 できれば異性としての魅力を感じてもらえれば――つまり“萌え”てもらえれば上々。
 だけど、今まで散々腹黒策士を気取ってきたこの私が、いきなり萌えキャラのような言動をとっても、流星を不審がらせるだけだろう。

 

 ごくごく自然な態度で、それでいてさりげなく流星が萌えるような言動をとる――はっきり言って相当な修行が必要だ。
 そもそも、流星の萌えツボが分からない。
 ……ここはとりあえず、「ギャップ萌え」だとか「萌え袖」だとか、世間一般的な「萌え」を少しずつ、不自然でない程度に盛ってみるか。

 


 

 最近、幼馴染の天真の様子がおかしい。

 

 ひとり何かを企んでニヤニヤしているのはいつも通りなのだが……、何だか最近妙に女の子っぽくなったと言うか……。
(まぁ、そもそも元々女子なんだが……。あいつ、女子とか男子とかいう垣根を超越して“神楽坂 天真”以外の何者でもないしなぁ……)

 

 その上、何と言うか……俺に対しての態度がナゾ過ぎるのだ。

 

 お化け屋敷に自分から誘ってきたかと思えば、超棒読みセリフで『きゃーこわーい。私じつはこういうのにがてなのよねー』などと『なら何で自分からそこに誘ってるんだよ!?』と言いたくなるような態度をとってきたり……

 
 サイズが合わないのか、腕部分がダボっと長くなった服の袖を、俺の前でやけにバタバタ振ってみせたり……

 

 あいつが俺のことを好きで、俺に好意を持たれたくてあんなことをしている……なんてわけ、ないよなぁ……。

 
 これまでも、あいつの脈ありげな態度にいちいち期待してきたが、いつも、ただの天然だったり何かの罠だったもんなぁ……。

 

 昔からあいつの、頭がいいくせに肝心なところで天然な性格や、悪だくみに振り回されっぱなしで、なのに懲りずに(恋愛的な意味ではなくて→)つき合ってきたのは、いわゆる『惚れた弱み』というヤツなのだが……あいつはおそらく俺の気持ちになど、未だにこれっぽっちも気づいていない。

 
 こっちは結構分かりやすく態度に出しているつもりなんだが……あいつ、頭いいくせにヘンに鈍いからな。

 

 幼馴染とは言え、こんなにも長い間、俺とのつき合いをいつでも優先してくれているのだから、全くの“脈無し”ではないはずだ。
 ここらでいっそ、告白でもしてみるべきなのだろうか……。
(……でも天真のことだからな……「うん。私もあんた好きー」とか、テンプレな“ラブとライク勘違い”の挙句、軽く流されそうで恐い……。)

 

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