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言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜

管理人が妄想したシーンやシチュエーションをショート・ストーリー(?)にしたもの。
ジャンルはファンタジー・恋愛などなど。

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悪友で腐れ縁で、今日から俺のヨメな相棒へ
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JUGEMテーマ:超短編小説

 

 

 「お前、ヨメのもらい手なくなるぞ」って言ったら「じゃあ、あんたにもらわれてあげるからいいよ」なんて、冗談で返されたことがあったよな。 
 あの時はそれが本当になるなんて1ミリも思っちゃいなかったのにさ。人生、何がどう転ぶか本当に分からないもんだ。

 

 

 “なれそめ”なんて聞かれてもさ、正直お互い覚えちゃいないよな。
 気づけばご近所同士、男も女もなく、いつも一緒につるんでてさ。

 
 そういう幼馴染的な女子のこと、フツウは『妹みたい』って表現するんだろうが、お前って奴はとてもそんな可愛らしいモンに収まっちゃいなかったよな。
 良くて『弟』悪くて『悪友』。あの頃のお前を女子として意識したことなんか、誓って一度も無かったよ。

 

 サバサバして、ノリが良くて、何でも面白がってくれるお前は、下手な男子よりもつるみやすくて、気づけばいつも一緒に行動してたよな。

 

 
 中学生になってからは“つき合ってる”て誤解もよくあったけど、そのたびに二人で笑って一蹴してたっけ。

 
 似た者同士の俺とお前の間で、恋だの愛だのなんてうすら寒い気がして、その可能性を考えることすらしなかったよな。
 俺だけじゃなく、きっと、お前も。

 

 お互い高校生にもなれば、それぞれにいろいろあって、互いの恋人に遠慮して距離を置いてたこともあったっけ。

 
 お前とつき合うなんて奇特な男もいるもんだと、当時は思ってたもんだけど、お前のそういうサッパリした気性が、案外一部の男子にウケてたんだってな。

 
 俺も女心がサッパリ理解できなくて、彼女といるよりお前といる方がラクだと思ってたくらいだから、何となく分かる気がするよ。

 

 

 お前を女として意識したのは、いつだったかな……。

 
 いつも一緒にいたはずだったのに、いつの間にか互いの知らないつき合いや時間が増えて……。
 知らない間にお前が開けてたピアスにびっくりしたりして……。

 
 ピアスだけじゃなく、かかとの高い靴も、短いままだけど垢抜けた髪型も……いつの間にか、俺の知らないお前が増えてた。
 俺の知らない間にお前が通り抜けてきた、いくつもの恋がお前を変えてきたんだと気づいた時、何とも言えない気分になったよ。

 
 言っとくけど、たぶん嫉妬とかじゃないからな。たぶん、だけど…………。

 

 

 俺の戸惑いがお前にも伝わったのか、お互いヘンにぎこちなくなった時期もあったよな。

 
 お前の方でも俺のことを意識してるのが何となく分かって……妙にくすぐったい気分だった。
 いい雰囲気になりかけたことも何度かあったけど……これが恋になるって確信が持てなくて、なかなか一歩が踏み出せなかったな。

 
 だって、今さらお前と、なんて……どんな顔して何をどう言えばいいのか、マジで分からなかったんだよ。

 

 

 「いっそのこと俺らもう、つき合うか?」なんて軽いノリのメッセージだったのは謝るよ。
 あれでも実は相当に悩んで迷いまくった挙句の文章だったんだぜ。

 
 あの後の既読スルーによる数分間の放置プレイはマジ、地獄かと思ったよ。
 さらにそこから直接部屋に乗り込んで来られてのダメ出しの嵐だったからな。

 
 OKはもらえたものの、結婚したら尻に敷かれる予感しかなくて、早くも後悔しかけたよ。
 ま、今はそれも“一つの幸せの形”なのかも知れないと、もう半ば諦めの境地でいるけどな。

 

 

 ……にしても、ウェディング・ドレスってのは不思議なモンだな。
 お前だってことは分かってるのに、何だか別人みたいに清楚に見えるよ。

 
 ……「あ、さては見惚れてたっしょ?」って、お前な……。
 そういうこと言うから、こっちが素直にホメられなくなるんだろうが。

 
 まったく……。見た目はいつもの倍・綺麗でも、中身は相変わらず、お前以外の何者でもないな。
 けど、まぁ、そんなお前だから、肩の力を抜いて気楽にやっていけるんだろうけど。

 

 

 とにかく、まぁ今日からはよろしくな。“俺のヨメとして”……ってのも、何か微妙に違和感があるな。
 何でだろう?間違いなく事実のはずなんだが、ナゼかしっくり来ない。

 
 お前にピッタリ来るのは……うん、そうだな。
 これまでもそうだったように、俺の“人生の相棒”として、これからもどうか、よろしく頼むな。

 

記事続き

 


 

・「純恋結晶シリーズ」の第5弾。

 

・第4作で、女性目線の「ほのぼの両想い」を書いたので、今度は男性目線ハッピー両想い…ということで。

 

・相変わらず幼なじみ設定が大好きです。

 

結婚式の日の回想設定です。

 

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