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言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜

管理人が妄想したシーンやシチュエーションをショート・ストーリー(?)にしたもの。
ジャンルはファンタジー・恋愛などなど。

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異国へ嫁ぐ王女と、その教育係 〜A Tribute to Catarina de Braganca〜
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JUGEMテーマ:恋愛小説

 

 貴方を“先生”と呼べるのも、きっと今日が最後でしょう。
 私は間も無く、海の向こうの遠い国へと嫁ぐ。
 初めから分かっていたことだというのに、その事実を未だに受け止めきれずにいる私がいる。

 思えば私の運命は、とても数奇なものだと思う。
 本来ならば旧王家の血を引いてはいても、一介の公爵令嬢であったはずなのに、父が革命により新王に即位したばかりに、私は齢2才にしてこの国の王女となった。

 きっと誰もが羨むであろうこの立場は、けれど同時に、祖国を守る義務を負う、とても重いものでもあった。
 物心ついた時には既に、国を守るための同盟の証として、海を隔てた異国の王太子との結婚が定められていた。そして、次期王妃としての教育を叩き込まれる日々……。
 けれど、そんな運命が、私と貴方を出会わせてくれた。

 思えば私、無神経な子どもだったと思うわ。会ったばかりの貴方に、
「あなた、本当に私の先生なの?私、先生って、もっとお年を召した真っ白な髪のおじいさんだと思っていたのに」
だなんて……。
 貴方が思っていたよりずっと若かったものだから、びっくりして、思わず言ってしまったの。
 ムッとさせてしまっていたなら、ごめんなさい。
 でも貴方は不快な顔なんて一度も見せずに、いつでも私に優しくしてくれた。

 見も知らぬ異国の言葉や文化を学ぶことを嫌がる私に、貴方は楽しい話や美しい話をたくさん聞かせてくれたわね。
 英雄王と円卓の騎士の伝説に、妖精や幻獣の登場するお伽話(フェアリーテイル)、今ではもう何のために造られたのかも分からない不思議な環状列柱巨石の話……。
 私が嫁ぐ彼の国が、恐ろしい所などではなく、とても素敵な所なのだと、私に教えてくれた。
 貴方のおかげで、まだ一度も行ったことのない彼の国のことを、今では身近に感じられるほどよ。

 十代で嫁ぐことが当たり前の今の世の中で、きっと私も十代のうら若き乙女として嫁いでいくものと思っていた。
 けれど私に用意された運命は、そんな単純で当たり前なものでは決してなかった。

 私が齢11になったその年、嫁ぎ先となるべき彼の国では、政変により王が処刑され、事実上の新王となった王太子も、国を追われて他国へ身を寄せることとなった。
 それから実に十年以上、私の縁談は宙に浮いたままとなってしまった。

 いつしか私は幼い少女から大人の女へと変わっていた。
 けれど、恋ができる年齢になったところで、私には他の令嬢たちのように宮廷での恋のさや当てを楽しむことなど許されない。どう転ぶかも分からない婚約に縛られたまま、律儀に身を慎むしかない日々……。
『誰からも手を触れられずに朽ちていくだけの花』『お可哀想なお姫様』――宮廷の陰で囁かれるそんな憐れみの声は、耳を塞ぎたくても聞こえてきた。
 哀しくて、寂しくて、いたたまれなくて、恥ずかしくて……けれど、そんな感情を表に出してしまえば余計にみじめになるだけだから、せめて王女として、毅然と、堂々と、この国の淑女の模範のように振る舞っていたわ。
 ……けれど、知らず胸に溜まっていた鬱憤は、ふとしたきっかけで表へ溢れ出してしまった……。

「ねぇ、先生。私の嫁ぐべき“国”は、もうなくなってしまったのでしょう?」
 思わずそんなことを口にしてしまったのは、いつものように貴方が彼の国の歴史や文化を講義してくれている最中のことだった。
「どれだけ知識を詰め込もうと、無駄なのではなくて?だって、私はもう嫁ぐべき王家(いえ)を失ってしまったのですもの。どうせこのまま一生夫を持つこともなく、いずれは修道院にでも送られる身なのでしょう?」

 
 これまで誰にも見せてこなかった怒りや嘆きを、どうして貴方にぶつけてしまったのかしら。たぶん、貴方がこの国で、彼の国のことに深い知識を持つ数少ない人間だったせいなのでしょうけれど……。

 
「……そんなことはございません。彼の国では既に、新体制に不満を抱き、王政の復古を求める民の声が広がりつつあるとのことです。いずれは王家の復活も充分あり得ることかと……」
 どんなに彼の国のことに詳しくても、貴方に彼の国の政治を動かす力も、私の婚約をどうこうすることもできはしない。心の底では分かってたはずなのに、私は尚も、困らせるようなことを言ってしまった。
「そうかも知れませんね。でも、それは何年後のことなのですか?一年?五年?それとも十年、二十年先?その頃には私、結婚適齢期などとうに過ぎてしまっているでしょう」
 それはただのヒステリーで、八つ当たりでしかなかったのに、貴方は怒ることもなく、優しい言葉を返してくれた。
「大丈夫です。たとえ十年経とうと、二十年経とうと、貴女はきっとお美しいままですから。幾つになろうと色あせることのないそのお姿を目にすれば、ご夫君となられる国王陛下も、国民たちも、きっと歓喜の声で貴女を迎えることでしょう。貴女はそれだけの魅力を持った、愛すべき姫君です。何も心配することなどありませんよ」
 今にして思えば、王女である私に対するただのおべっかだったのかも知れない。
 でも、その言葉に私は救われた。歳を重ねることを恐れずにいられるようになった。

 
 けれど、同時に知ってしまった。
 貴方より優しい人を、私は知らない。貴方ほど私のことを考えてくれる人なんて、きっと他にはいない。
 なのに、私が運命で定められた相手は貴方ではない。
 そのことが哀しくて、胸が痛くて……気づいてしまった。私はいつの間にか、貴方に恋していたのだと。
 
 どうして人は、恋をすべき相手にちゃんと恋することができずに、違う相手に恋してしまったりするのかしら。
 それとも、運命を裏切っているのは、本当は人類の方?
 本能により恋すべき相手を偽り、人類の歴史にとって都合の良い相手に、まやかしの恋をさせようとする……。
 ……けれど、いずれにせよ、王女である私に選択肢は無い。ただ恋せよと定められた相手に嫁ぐしかない。
 せめてそれが、ただ幸せなばかりの婚姻であったなら、気持ちの整理のつけようもあったのでしょうが……。

 貴方との最後の授業は、授業と言うよりも、ただの茶飲み話になっていた。
 思いがけず長くなった貴方との師弟関係の中で、彼の国の王妃として必要な知識は、もう充分過ぎるほどに教えてもらっていたから。
 お気に入りの茶を楽しんでいると、ふと貴方は、こんな忠告をしてきた。
「彼の国では、こういった“お茶”はあまり飲まれていないようです。あちらでもお茶を召し上がりたいなら、茶葉を船便で送れるよう、手配なさっておくのがよろしいかと存じます」
 今日がきっと最後なのに、貴方はまるで変わらない。嫁いだ後の私のことまで心配してくれるのは嬉しいのだけれど、もっと他に言って欲しいことがたくさんあるのに。
「まぁ。お茶を飲まないと言うなら、彼の国では普段、何を飲んでいるのでしょう?」
 わざと大袈裟に不思議がってみせる。声は震えていないかしら。顔は曇っていないかしら。
 平気なふりをしているけれど、心の中は嵐のように揺れている。貴方とこれでお別れだなんて、考えたくない。
「あちらで飲み物(ドリンク)と言えば、専らワインやエールなどの酒類を指すそうです。あちらで飲み物をご所望の際には、くれぐれもお気をつけください。ただ『何か飲み物を(サムシング・トゥ・ドリンク)』と仰るだけでは、昼からでも酒を供されるでしょうから」
「そうですね。あちらへ嫁ぐ際には、お茶の葉も持って行くことにしましょう。何もかもが違う異国の宮廷で一人戦うことになっても、馴染んだこのお茶の香りを嗅げば、きっと心が慰められるでしょうから」
 きっと、このお茶の香りを嗅ぐたびに、思い出せる。今、ここでこうして貴方とお茶を飲んだことを。
「『戦う』……?一体、何と戦うと仰るのですか?」
「女の戦い、ですわ。先生もご存知でしょう?彼の国の伯爵夫人の噂は」
 私の嫁ぐ彼の国の王には、既に幾人もの愛人がいる。中でも伯爵夫人の称号を与えられた女性は気が強くプライドも高く、新国王夫妻の暮らすことになる宮殿に自らも住むと言って聞かないらしい。
「私の夫となる方は、私より八つ年上ですものね。私が嫁げずにいた十年余りの間に他に()好い方ができても仕方がないのかも知れません。けれど私も祖国の命運を担って嫁ぐ以上、黙ってお飾りになり下がるわけにはいきませんから」
 挑むような眼差しで、私は告げる。元より政略のための結婚、そこに愛なんて求めても空しいだけ。私はただ、私の義務を果たしに行くだけ……そう、自分に言い聞かせるように。
 けれど、そんな私を見つめる貴方の目は、とても哀しげな色をしていた。
 憐れんでくれているのかしら?それとも、気づかれてしまった?……強がっていても、本当はこの運命が悲しくて、逃げ出したいとさえ思っていることを。そんなこと、できはしないと分かっているけれど。
「I love you.」
 逃げ出したりしないから。せめて一度だけ、他愛のない“悪戯”を許して。
 貴方に言いたくて、でも言えなくて、ずっと胸に隠していた言葉――それを、貴方に教えてもらった彼の国の言葉でそっと囁く。
 貴方は息を呑んで……驚きのあまり、固まってしまった。その唇から言葉が零れるより先に、私はわざと悪戯っぽく笑ってみせる。
「彼の国で愛を告げるには、こう言えばよろしいのですよね?先生」
 ただの悪戯だと、笑顔と言葉で示してみせる。否定の言葉も、肯定の言葉も言わせない。
 どちらにせよ、叶うことのない恋だから。聞きたくないし、聞くのが恐い。私は、ずるいの。
「……まったく、貴女という御方は……」
 貴方は『してやられた』という顔をした後、何かお小言でも言おうとしたのかしら。口を開きかけ……けれど何故か、そのまま何も言わず、じっと私を見つめてきた。
 ひょっとして、気づかれてしまった……?これが、ただの悪戯なんかじゃないって。
 貴方の瞳が何かを探るように、真っ直ぐ私を見つめてくる。私は真実が暴かれるのではないかと恐れながらも、その瞳から目を逸らせなかった。
 貴方のその瞳を見られるのも、きっと今日が最後だから。
「……先生。私、貴女に教えてもらったこと、絶対に忘れません。何も知らない異国の王妃と馬鹿になんてさせません。貴女に教えてもらったこの知識を武器に、私はこの国を背負う王女として、彼の国の王妃として、堂々と戦ってみせます」
 貴方にもらったものは、あまりにも大きい。貴方に育ててもらった“私”自身を武器に、私は運命と戦うつもり。たとえ、もうそばに貴方がいてくれないとしても……。
「ねぇ、先生。『異国へ嫁ぐ女は、もう二度と祖国の土を踏めないことを覚悟しなければならない』と言われましたけど……いつか、王妃としての役割が終わった頃に、たった一度でも帰れる機会があることを夢見るくらいは、許されるでしょうか?」
 今日が最後と、何度も自分に言い聞かせているくせに、こんな望みの薄い“夢”に縋ろうとするなんて、愚かかしら。
「その時は、またこうして私と一緒にお茶を飲んでくださる?その頃にはもう、貴方も私も、真っ白な髪のおじいさん、おばあさんでしょうけど」
 でも、こんなささやかな“夢”がひとつでもあれば、少しは希望を持って生きられる気がするの。
 もしも、いつか本当にそんな機会が来るとしたら……その時には、許されるかしら。『あの時の告白、本当は悪戯なんかじゃなかったの』なんて、思い出話のついでのように告げても……。

 貴方と出逢って十七年。気がつけば、ずっと貴方がそばにいてくれた。
 父よりも母よりも近いところで、大切に私を見守ってくれていた。
 私のワガママも、怒りや嘆きも、他の誰も知らない涙も、全部受け止めてくれた。
 そんな貴方から離れて、苦労が待ち受けていると分かりきっている場所へ嫁ぐなんて、本当は恐くて仕方がない。
 けれど、隣国の脅威に晒され続けるこの国には、彼の国との同盟がどうしても必要だということも、痛いほどに分かっている。
 だから、覚悟を決めるしかない。私にはもう、前に進むことしかできないのだ。

 いつもと変わらず茶を口に運びながら、私はわずかな時間も惜しんで、貴方の姿を胸に刻む。
 貴方の存在は、もう私の日常の一部にさえなっているのに、明日からはその姿を見ることもできないなんて、信じられない。
 悲しいけれど、きっとこれが初めから定められていた、私と貴方の運命。そもそもこの運命が無ければ、貴方が私の先生として、私の前に現れることもなかったのだもの。

 貴方はまるで、口づけでもするように優しく茶に唇をつける。
 その仕草に密かにときめきながら、私も、茶の液体を介して貴方と接吻でもするかのように、そっと茶に唇をつけた。

 


(※)英語名は Catherine of Braganza。イギリスに茶を飲む習慣をもたらしたとされるポルトガル王女。
(当初は紅茶ではなく緑茶やウーロン茶に近い半発酵茶。)

記事続き


歴史上の人物や事件を元に妄想を膨らませた恋愛短編小説集「恋愛群像ヒストリカ」シリーズの第1弾です。
(元ネタは史実ですが、あくまでフィクションです。)

・今回の元ネタはイギリスにお茶を飲む文化をもたらしたとされるポルトガル王女カタリナ・デ・ブラガンサキャサリン・オブ・ブラガンザ」です。

・父親はアヴィス朝初代国王の庶子の血を引くブラガンサ公でしたが、ポルトガル王政復古戦争により新王に即位し、これによりカタリナはポルトガルの王女となります。
(それ以前はスペイン王がポルトガル王を兼任するという同君連合でした。)

・断続的に続くスペインとの戦争のための同盟相手としてイギリスが浮上し、王女カタリナには当時のイギリス王太子との政略結婚が画策されます。
 が、その後イギリスではピューリタン革命が勃発、国王チャールズ1世は処刑され、父の処刑後に新王即位を宣言したチャールズ2世もフランスに亡命することになります。

・その後10年ほど、イギリスでは国王のいない共和政(事実上クロムウェルによる独裁政治)が行われますが、ピューリタンの禁欲的な価値観を押しつけられたイギリス国民は王政復古を望みだし、クロムウェルの没後、王政が復活します。

・カタリナがチャールズ2世と結婚したのは、生没年から計算すると23歳の時で、北アフリカのタンジールとインドのボンベイ(現ムンバイ)を持参金としてイギリスにもたらしました。

・イギリスに到着したカタリナはお茶を所望しますが、当時のイギリス宮廷ではお茶は飲まれておらず、飲み物と言えばワインやビール、エール等のアルコール飲料だけだったため、カタリナにもエールが出され、それが何かも分からないまま飲んだ彼女は、気分を悪くして寝込んでしまったそうです。(関連記事→イギリス紅茶の歴史

・その後カタリナがポルトガルからお茶を取り寄せ、訪問者にお茶をふるまうようになり、これがイギリス宮廷で喫茶ブームが巻き起こるきっかけとなりました。

・結婚相手であるチャールズ2世は「Merry Monarch陽気な王様)」と呼ばれたほどの明るい性格で、おしゃべりで芝居やダンスが大好き。ロンドンで大火があった時には庶民と一緒になって煙で真っ黒になりながら消火活動をするなどしたため、国民から人気があったようです。
 ただし女性関係は派手で、生涯に愛人が14人、庶子も認知されただけで14人、さらにはいかがわしい売春宿にも出入りしていたそうです。

・愛人の中にはカタリナに対して対抗心を燃やす者もあり、カースルメイン伯爵夫人バーバラ・ウィリアーズは国王夫妻の住むハンプトン・コート宮殿に自分も住むと騒動を起こし、ついには強引に王妃付きの女官にまでなってしまいます。

・愛人問題の他、カタリナには宗教の違いにより議会と対立するという問題も発生します。
(敬虔なカトリック信者だったカタリナは、イングランド国教会の典礼によって行われる王妃戴冠を拒否しています。)

・一時はポルトガルへの帰国を考えたこともあったようですが、チャールズ2世も王妃であるカタリナのことは大切にしたため、彼女はしばらくそのままイギリスに留まる道を選びます。

・その後カタリナは数度妊娠したものの、世継を出産することはできませんでした。

・夫の死後、カタリナはカトリック教徒の治世中はイギリスに留まっていましたが、その後ポルトガルに帰国。弟のペドロ2世の元で暮らし、一時は弟の摂政も務めたそうです。

 

・…作者的に当初は「イギリス紅茶文化の大元となった王女」としてしか知らなかった女性ですが、調べてみると想像以上にドラマチックな人生を送っていて、大変に萌えました。
 こういうドラマがあるから、歴史を深掘りするのは面白くてクセになります。

・「イギリスと言えば紅茶」という、その文化のルーツを作ったのが異国の王女というのも、個人的に歴史の面白さを感じるところです。

・元ネタは史実ですが、多分に妄想を膨らませているため、フィクション部分も結構あります。
(今回で言えば教育係とか。経験なカトリック教徒があんな“悪戯”を仕掛けるのか、とか。)

・妄想や萌え重視のため、時代考証甘めです(当人比で)。

・英語部分、この時代の英語が現代の英語と同じで良いのか、古語とかではないのかと調べましたが、よく分かりませんでした……ので、そのまんま現代英語を使っています。

・一応、習作という位置づけですが、史実という決められたシナリオが存在する中で、いかにそれを物語に昇華させるかが課題と言うか、スキルUPポイントかと…。

・今回の小説のポイントは「お茶」と「いつかの帰国」を話に盛り込んでいる辺りかな、と。

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