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言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜

管理人が妄想したシーンやシチュエーションをショート・ストーリー(?)にしたもの。
ジャンルはファンタジー・恋愛などなど。

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近所の幼馴染が実はカミサマで、その巫女に指名されてしまった少女の話
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JUGEMテーマ:オリジナルファンタジー

 


「美弦、あのさ、話あんだけど。今日俺ん家寄ってってくんねえ?」

 
ご近所に住む幼馴染の空也にそう言って呼び止められたのは、ある日の放課後のことだった。

 
「…………え」

 
このシチュエーションはまさかアレだろうか。いわゆる告白イベントというモノなんだろうか。

 
ど、どうしよう。恋愛経験ゼロの私に、まさかそんなイベントが訪れるなんて。

 
しかも空也のことは、本当にただの幼馴染としか思っていなくて、そんな風に意識したこともなかったのに。

 
「え、ええぇええぇぇえっ!?ちょ、ちょっと待って!そんなの困る!困るよっ」

 
パニクり過ぎて、思わず思っていたことがダイレクトに声に出ていた。

 
「……お前、何かヘンなこと考えてないか?」

 
その空也のシラけた顔に、悟る。……あ、これ恋愛とかそういうアレじゃ絶対ないや。

 
でも、じゃあ話って、何なんだろう……?

 

 

「なんか俺の家ってさ、代々『カミサマ』やってるらしいんだわ」

 
家にお呼ばれして改めてされた“話”は、何だかとんでもないものだった。

 
「…………え」

 
「だから、『カミサマ』。相変わらず反応薄いよな、お前」

 
「え、いや、だって……そんなこと急に言われても……」

 
「あっ、カミサマっても、キリスト教の神様とか、仏教の神様とか、その他もろもろの宗教の神様みたいな大層なもんと違うんだよ。日本に古くからいる八百万の神様ってやつ?一歩間違えば妖怪とかと一緒にされちまうみたいな、そういうゴチャゴチャっとした感じの」

 
「え、あの。仏教って神様じゃなくて仏様だと思うよ?」

 
「……つか、そんなん聞いてねぇし。相変わらず天然だな、お前」

 
呆れたように言った後、空也は彼の家に伝わってきた“秘密”というのを明かしてくれた。

 
何でも空也の一族・瀧神家は、ここ龍舞町の伝説にも残っている地域の守り神・龍神様を先祖に持ち、その力を代々受け継いできたのだという。

 
……で、今月13歳になる空也は、そろそろその力に目覚める頃だということで、そんな『カミサマ』のパートナーとなる『巫女』を探しているらしい。

 
「で、お前にその『巫女』ってのをやってもらいたいわけだ」

 
「…………なんで私?」

 
「だって、俺が今まともに喋れる女子ってお前だけだし。幼馴染のよしみで頼むよ。なっ。いろいろとお得だぜ〜?巫女になっとくと!」

 
「え、だって、巫女って、今の話聞く限りじゃ、カミサマの花嫁みたいなもんじゃないの?それをそんな、身近にいるから私、みたいに決めちゃっていいわけ?」

 
私は焦る。だが空也には私が焦る理由などさっぱり分かっていないようだった。

 
「仕方ないだろ。今まで話したこともない女子に『俺の巫女になってくれ』なんてハードル高過ぎるじゃんか。下手したら学校中にヘンな噂流されて人生終わるぜ?」

 
……うん。これはアレだ。私と同じで空也も私のこと、全く恋愛対象として意識してないな。

 
でもまぁ、これなら人生のパートナー的なナニカになっても、ヘンに恋愛方向に流れることはない……かな?

 
「そういうことなら、まぁ……いいけど。でも、あくまで幼馴染のよしみで協力してあげるだけなんだからね!今後本当に空ちゃんのお嫁さんになるとか、考えてないんだからね!」

 

 

だが、空也のご両親も、その父方のご両親も、そんな風に幼馴染や知人の女の子を“とりあえず”で巫女に指名し、結局そのまま、なし崩し的に夫婦になっていったのだという事実を、私は後に知ることになる……。

記事続き

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・最初はこれっぽっちも恋愛ムードのなかった男女がいつの間にか…という話、けっこう好きです。

 

設定はこんな感じで…。
  ↓
・ヒロイン:星名 美弦(ほしな みつる)…幼馴染の空也から突然『巫女』に指名されてしまった超絶天然ボケ少女。中学一年生。

 

・ヒーロー:瀧神 空也(たきがみ くうや)…龍神の化身を先祖に持つ中学一年生。十三歳になったのを機に瀧神家の真実を明かされ、龍神の力に目覚め、美弦を巫女に指名する。現在カミサマ修行中。

 

・舞台:龍舞町(りゅうまいちょう)…美弦たちの住む町。龍神伝説の残る町で龍神を祀る古い神社がある。

 

・キーアイテム:龍玉(りゅうぎょく)…龍神として生まれた瀧神家の男子が掌に握って生まれてくる珠。サイズはアメ玉程度。それを自分の選んだ人間に飲ませることにより、カミと巫女の契約が完了する。これを飲んだ巫女とカミとの間ではテレパシーが可能となる。
  ↓
・…で、最初の頃はテレパシーのON/OFFが上手くできずにこんなことになったり…。
  ↓
「お前っ!テスト中に頭の中でアニソン、エンドレス・リピートすんのマジやめろ!ってか、ドラムもベースも一音も間違ってない再現度の高さなのに、歌詞がそもそも思いっきり間違ってんだよ!」
「ちょ……っ、ヤメてよ!人の心の中勝手にのぞくの!プライバシーの侵害!」
「そっちこそ勝手にテレパシー送ってくんのヤメろよ!マジ、テスト妨害だかんな!」

 

・その他のキャラクター:瀧神 仁(たきがみ じん)…空也の父。現在の龍舞町鎮守神。俳優ばりの色男でご近所の主婦たちにモテモテ。職業は日本車のディーラー(営業担当)。自分自身も幼馴染の巫女と結婚したため、美弦を将来のヨメと考えており、何かと言っては空也とイイ雰囲気にしようと画策する。
  ↓
・…で、龍玉を呑ませる契約の際、部屋に乱入してきてこんなことを言ったり…。
  ↓
「なんだ。せっかくだから口移しで飲ませるっていう展開は無いのか。つまらない」
「無ぇよ!あんたじゃあるまいし!」

 

・巫女の大事な役目は暴走したカミサマを鎮めること。だが美弦は天然なので、こんなことになったり…。
  ↓

 どうしよう、どうしよう。これって絶対、例の“暴走”ってやつだ。
 巫女である私が鎮めなきゃいけないんだ。でも、方法なんて、まだ教わってない。どうしたら空也が止まってくれるのか分からない。
 でも、このままにはしておけない。このままじゃ、どんどん炎が広がって、きっとご近所中が火の海だ。だから……何でもいいから、とにかく今は行動あるのみ!

 私は獣のように雄たけびを上げ続ける空也の背後にそぉっと近づいて行き……その背中を思いっきり突き飛ばした。
「……えいっ!」
「ぐぉッ!?ぐおぉぉぉおおおぉぉぉああぁぁぁ!?」
 空也が声を上げたまま炎の中に落ちて行く……。その声は、猛り狂った雄たけびから絶叫へと微妙に変化していたようだった。……なんて冷静に観察している場合じゃない。
「く、くくくく、空ちゃあん!?」
 しまった。いくらカミサマでも、崖から炎の海に真っ逆さまに落ちたらヤバいだろうか。
 ……と思っていたら、崖下からボロボロになった空也がよろよろと這い登ってきた。
「お前……っ、俺を殺す気か!?」
 あ、良かった。正気に戻ってる。

 

・ちなみに長編化の予定は(今のところ)ありません。

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